ブランド“らしさ”を、AIが再現。Maison AIが「AIデザインファインチューニング機能」を実装、企業独自の世界観を反映したデザイン生成が可能に ー新しいデザインワークフローを企業で実現ー

企業向け生成AIプラットフォームを開発・提供する株式会社AuthenticAI（本社：東京都港区、代表取締役：上田 徹、以下 オーセンティックAI社）は、同社が提供する生成AIプラットフォーム「Maison AI（メゾンエーアイ）」において、6月4日（水）のアップデートにて、ユーザー独自のブランドイメージやスタイルを反映できる「AIデザインファインチューニング機能」を新たに追加しました。

 

プロンプトだけでは表現しきれなかった“ブランドの雰囲気”を、AIが画像で再現できるこの新機能により、AIが多様なデザイン案を生成・提案し、人が選んで活用するという新しいデザインワークフローを企業単位で導入することが可能となります。

■「AIデザインファインチューニング機能」の概要

ファインチューニングとは、すでに学習済みのAIに追加のデータを与え、“使いたい目的に合わせて最適化する”手法です。一からAIを作り直す必要がないため、短時間かつ低コストで、実用性の高い専門的なアウトプットを得られるのが特長です。

Maison AIのファインチューニング機能では、企業が保有するブランド画像（数十枚程度）をもとに、既存の画像生成モデルを微調整し、ブランド特有のテイストや世界観を再現できます。

これにより、

・スタイルの一貫性を保ったデザインの自動生成

・プロンプトだけでは難しかった“らしさ”の表現

・デザイン案のバリエーション展開の効率化

など、現場レベルでのAI活用がより一層実用的になります。

さらに「AIが提案し、人が選ぶ」という流れを組み込んだ新しいデザインワークフローが構築可能になりました。ブランドのDNAをもとにAIが多様な案を生成し、それらを人の感性で選び、調整することで、量産と選別の分業が実現し、デザイン業務に新たな革新をもたらします。

本機能は今回のアップデートで新たに追加された、高精細な画像生成を実現するAIモデル「Flux-Lora」上でご利用いただけます。

■ 活用例：Maison AI サンプルブランド「PRISMO」

Maison AIのファインチューニング機能は、企業やブランドごとの独自の世界観に即したアウトプットを実現します。以下は、架空のブランド「PRISMO」を用いた具体的な活用例です。

1. トレーニングデータセットの準備と学習

「PRISMO」ブランドの雰囲気や色使い、素材感を体現する画像を数十枚用意し、AIモデル「Flux Lora」に学習させます。

2. トレーニングデータセットの登録と検証

生成結果を確認し、ブランドイメージが反映されているかを検証。問題がなければ「PRISMOデータセット」としてMaison AIに登録します。

3. トレーニングデータセットを活用した画像生成

登録済みのデータセットを選択し、通常のプロンプト（例：「秋冬の新作ドレス」「薄手のロングコート」など）と組み合わせて、ブランドらしさを持った画像を複数生成。

4. 具体的な活用例

・デザイン検討の初期案生成に：方向性の可視化が容易に

・ブランドPR素材として：ビジュアルの統一感を保ちながら多様なパターンを素早く出力

・社内・取引先とのイメージ共有に：生成画像を用いて認識のすり合わせがスムーズに

■ コンサルティング支援による導入サポート

ファインチューニングは、“機能”だけでは完結しません。

AuthenticAIでは、トレーニングデータの設計から追加学習の実行、検証、運用までをワンストップで支援し、現場で本当に使えるAI活用の実現をサポートしています。

・どのような画像をトレーニングデータとして選ぶべきか

・ファインチューニングによって、ブランドの特徴をどの程度までAIに反映できるか

・肖像権・著作権・商標など、データ取り扱いにおいて留意すべき法的・倫理的な課題

・人とAIを、どのような役割分担やワークフローで連携させるべきか

これらの問いに向き合いながら、企業のブランドや体制に合わせた導入設計を提供します。

Maison AIでは、今後、より高度な画像生成モデルの拡充や動画メディアへの対応をはじめとするアップデートを進め、さらに柔軟で多彩なデザイン生成環境を提供してまいります。