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【2025年AI活用トレンド総括】AIは「使う」から「作る・育てる」時代へ。4,000体のAIエージェント利用動向から読み解く“AI組織化”の潮流

企業向け生成AIプラットフォーム「Maison AI」を開発・提供する株式会社AuthenticAI(本社:東京都港区、代表取締役:上田 徹、以下 オーセンティックAI社)は、2025年におけるAI活用の最新動向を分析した2025年版インフォグラフィック「Maison AI 2025 YEAR END SUMMARY」を公開しました。

導入企業は70社以上、13,000名を超える利用実績と、経営層から各部門の専門職まで、あらゆる従業員が業務の現場で生み出した4,000体以上の「AIエージェント」の利用動向を分析した結果、AI活用は単なる「タスク代替」から、「部署を横断する業務プロセス」へ、さらには自社のノウハウを学習させ、独自のAIを「作る・育てる」フェーズへと大きく変化していることが明らかになりました。これは、企業がAIを組織の知的資産として組み込む「AI組織化」という大きな潮流の始まりを示唆しています。

 

■2025年、AI活用の現在地|「とりあえず使う」から「いかに成果を出すか」へ

2025年、AI活用はそれまでの個人利用から、企業が主体となって導入する動きが本格化した一年でした。一方で、「とりあえずAIツールを導入した」という段階から一歩踏み込み、「AI活用を、いかにビジネスの成果に繋げるか」という新たな課題に直面する企業が増えています。

そこで当社は、生成AIプラットフォーム「Maison AI」上で70社以上、13,000名超のユーザーによって作成された4,000体以上の「AIエージェント」の利用動向を分析。本分析から、AI活用の成熟度を示す変化と、2026年に予測される潮流が見えてきました。

 

■ 知的生産量は年間17倍に。累計250億文字が語る「AI組織化」の夜明け

2025年、Maison AIは月平均600名以上の新規利用者を創出。AIを「一部の専門家」から「すべてのビジネスパーソン」へと届けることで、組織全体のAI活用を促進しました。

さらに、Maison AIによる生成文字数(入力・生成の合算)は累計250億文字を突破。一年間でMaison AIが生み出した知的生産量は約17倍に急増しました。

特に2025年夏以降、「RAG対応(検索拡張生成AI)」や「AIクローン」をはじめとする、高度な機能のリリースと呼応するように、その利用は爆発的に増加しています。これは、AIが単なる「文章作成ツール」から、企業のナレッジを引き出し、戦略を練り、新たなクリエイティブを生み出す「ビジネスパートナー」へと進化していることの明確な証です。

 

■ 生成画像数は200万枚を突破。商用クリエイティブのAI化が加速。

2025年は、AI画像生成の活用がビジネスの現場でも本格化した年でした。Maison AIによる生成画像数は、累計200万枚を突破。これは約4,000回のスタジオ撮影に匹敵します。

 

■2025年 AIエージェントランキング|躍進したのは “AIを作るAI”

AI活用の進化は、2025年に最も利用されたAIエージェント(特定の職務や役割に特化したAI)のランキングからも明確に読み取ることができます。

 

■ AIエージェント利用数ランキング TOP10(2024年12月〜2025年11月)

1位:商品説明ライター

2位:ファッションデザイナー

3位:Webデザイナー (NEW!)

4位:カスタマーサポート (NEW!)

5位:コピーライター

6位:AIエージェント設計ナビゲーター (NEW!)

7位:AIエージェント作成スペシャリスト (NEW!)

8位:エクセル&マクロスペシャリスト (NEW!)

9位:問題解決ファシリテーター

10位:ファッションライター

 

【ランキングから見る 3つの変化】

① 定型業務の「タスク代替」が定着

ランキング1位は昨年に続き「商品説明ライター」。ECサイトの商品説明文作成など、ライティング業務の効率化はAI活用の定石として定着し、AIによるコスト削減・効率化が広く浸透したことを示しています。

 

② 「業務プロセスへの統合」が加速

2025年、新たにトップ10入りしたのが「Webデザイナー(3位)」「カスタマーサポート(4位)」。AIが単なるタスク処理に留まらず、Web制作や顧客対応といった部門を横断する「業務プロセス」全体で活用されていることを意味します。これはAIが、サイロ化されたツールからビジネスに不可欠なインフラへと進化している兆候です。

 

③ AIを「作る・育てる」時代の到来

そして最も注目すべきは、「AIエージェント設計ナビゲーター(6位)」や「AIエージェント作成スペシャリスト(7位)」といった“AIを作るためのAI”の躍進です。これは、企業が既成のAIを単に「使う」のではなく、自社に蓄積された暗黙知や成功パターンをAIに学習させ、業務に最適化された独自の「AIエース社員」を能動的に「作り・育てる」フェーズへ移行したことを示唆しています。AIはもはや単なるツールではなく、組織の競争力の源泉となる「知的資産」そのものへと変わりつつあるのです。

 

■DXの終焉と「AIX」の始まり|2026年は「AI組織化 元年」へ

一連のAI利用動向の変化から、2026年、企業はさらなる「AIX(AI Transformation)」すなわち「AI組織化」が求められ、AIと共に組織の「判断能力」そのものを拡張し、学習し続ける「AI組織化 元年」になると、私たちは予測します。

この潮流をリードすべく、Maison AI は「企業のすべてを学習する AIオペレーティングシステム」として、以下の機能をはじめとするアップデートを予定しています。

 

・マルチエージェント機能(2026年上半期予定):複数のAIエージェントが自律的に協働し、複雑な課題解決を実行する機能

・データ・システム連携機能(2026年予定):社内データ(Googleドライブ等)や外部システム(Shopify等)と連携し、AIがリアルタイムの情報を基に判断・アクションを提案する機能

 

■株式会社AuthenticAI 代表取締役 上田 徹 コメント

2025年、多くのビジネスパーソンがAIの便利さを実感した一方で、「情報が多すぎて追いつけない」「過去の知見が活かされない」といった課題に直面した年でもありました。これらの課題を解決する鍵は、AIを個人のツールとして使うだけでなく、“組織の新しい頭脳”として育てることにあります。

今回の分析で明らかになったのは、先進的な企業では既に、優秀な社員のノウハウをAIに教え込み、いつでも誰でもその知恵を引き出せる「AIアシスタント」を育て始めているという事実です。これは、私たちが提唱する『AI組織化』の確かな兆しです。

2026年は、この流れがさらに加速します。AIアシスタントが会議の議事録を取り、営業AIが次の提案を準備してくれる。その結果、私たちはもっと人間にしかできない「考える仕事」や「創造的な仕事」に時間を使えるようになります。

AIに仕事を奪われるのではなく、AIによって人間が本来の能力を発揮する。私たちは、そんな未来を皆様と共に創り上げていきます。このレポートが、その第一歩を考えるきっかけとなれば幸いです。

「Maison AI 2025 YEAR END SUMMARY」ダウンロード

本プレスリリースで紹介した「Maison AI 2025 YEAR END SUMMARY」の全文は、以下よりダウンロードいただけます。

https://243070098.fs1.hubspotusercontent-na2.net/hubfs/243070098/Maison%20AI_2025-year-end-summary.pdf

 


 

■交流イベント「Maison AI New Year Meetup 2026」のご案内

「AI組織化」の潮流をさらに深く議論し、2026年のAI活用を展望するネットワーキングイベントを開催します。Maison AI ユーザー様はもちろん、AI活用のネクストステップを模索する経営者様、事業責任者様、DX・AI推進担当者様など、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

【開催概要】

「Maison AI New Year Meetup 2026

ー 話す・知る・つながる。ちょっと前に進める新年会 ー 」

 

日時:2026年1月28日(水) 19:15 〜 21:30(18:45 受付開始)
場所:
ワールド北青山ビル 14F(東京都港区北青山3-5-10)

定員: 50名(先着順)

参加費: 無料(事前登録制)

お申し込み:https://authenticai-243070098.hs-sites-na2.com/meetup.2026_newyear

主催: 株式会社AuthenticAI

 

Maison AIは、創造性を追求する企業を支える生成AIプラットフォームです。高度な生成AI技術を通じて、企業が持つアイデアやクリエイティビティを引き出し、より革新的で価値ある表現や製品を生み出すためのパートナーとなります。