プロンプトの書き方のコツってありますか?
これは多くの方からいただく質問であり、生成AIを効果的に活用するための非常に重要なテーマです。生成AIを最大限に活用するには、プロンプトの作成方法の理解が欠かせません。ただ単にチャットのやり取りを通じて目的を完結することもできますが、更に一歩進んで的確なプロンプトを使うことで、AIの性能を最大限に引き出すことができます。この記事では、そのための具体的なコツや手順についてステップバイステップで詳しく解説していきます!
Jun 6, 2024
はっきりとした指示と明確な目的を示すことが大事です
テキスト生成AIを使って思い通りの結果を得るためには、明確な指示と具体的な目的を持ったプロンプトが必要です。
例えば、誰かに道案内を頼む際に、「あの場所へ行きたい」とだけ言っても詳しい案内は得られません。同じように、AIはあなたの背景情報を知らないため、具体的な情報が欠けたままでは期待される結果を出すことが難しくなります。
つまり、AIに対して「何を」「どのように」という点をはっきりと伝えることが重要です。
質問内容が曖昧な例:『日本経済について教えて』
生成AIからの回答が、長く冗長な印象がありませんか?
このプロンプトでは、生成AIが何の回答に焦点を当てるべきかが不明確です。
「日本経済」というテーマは非常に広範であり、現状、歴史、特定の経済政策、国際的な影響など多岐にわたるトピックが含まれます。
そのため、生成AIはどの側面を詳しく説明すれば良いのか判断できず、結果として表面的かつ一般的な情報を返します。
具体的な情報やポイントを知りたい場合には、このような曖昧なプロンプトではなく、具体的であることが重要です。
では、具体的であるとはどういうことでしょう?
質問内容が明確な例:『日本の最近の経済成長に影響を与えた3つの主要な要因を分析し、その結果をビジネスリーダーがどのように活用できるかを200語で説明してください。』
このプロンプトは、AIに具体的な焦点(日本の経済成長に影響を与えた要因)、分析の目的(ビジネスリーダーがどう活用できるか)、そして出力の形式(200語での説明)を指定しています。
その結果、AIはより精密で目的に沿った情報を提供することが可能になります。
ベーシックテンプレートを使って、必要なことを網羅しよう
網羅すべき項目のタイトルを、ベーシックテンプレートとして用意しておく。
それに沿って、各項目が埋まるように指示内容を記載する。
たったこれだけですが、必要な要素を漏らさずわかりやすく指示することができるようになります。
ベーシックテンプレート:
#依頼内容
#目的
#情報
#ルール
#出力
プロンプトの書き方のコツは...?
明確で具体的な指示が、AIからの望む回答を導きます
「何を」「どのように」と具体的に示すことでAIの理解を助けます
テンプレートの使用で必要な情報を漏れなく伝え、何をしたいか、何が足りないかを考えやすくなります
Maison AI 活用 Advisor
OpenFashion COO
上條 千恵
OpenFashion / ファッションドメインスペシャリスト大学在学中にファッションSPAで店舗オペレーションを経験し、そのままファッションの世界に。デザイナー、MD、マーケティング、EC、システム開発、グローバル新規事業開発・運営などを歴任した、アパレル歴20年のドメインスペシャリスト。組織やデジタルなどファッション業界で障害になりがちな境界線に向き合い、課題の発見から解決まで現場に寄り添いながら提供、より良いサービスを実現するのがやりがい。現在は株式会社ワールドにて、ジェネレーティブAI活用した新規事業開発のプロジェクトを担当。