画像生成のプロンプトって何を書けばいいの？
生成AIは、まるで魔法のようにあなたのアイデアを実際の画像にすることができますが、そのためには「プロンプト」という要素が重要です。プロンプトは、あなたの具体的な指示をAIに伝えるためのテキスト入力です。しかし、このプロンプトをどのように書けばよいのか、コツがよくわからないという方も多いかと思います。この記事では、生成AIツールの効果的なプロンプト作成方法を中心に、具体例を交えてわかりやすく解説します。
Jun 6, 2024
プロンプト必要な基本要素を理解し、プロンプトに盛り込もう
プロンプトとは、生成AIに対して「どのような画像を生成してほしいか」を具体的に指示するテキスト入力です。適切なプロンプトが書かれていないと、AIは意図を正確に把握できず、期待通りの画像が生成されません。しかし、適切なプロンプトを作成すれば、AIはあなたのアイデアをより相応しく視覚的に表現できます。
そのためには、「被写体」、「視点や構図」、「画風や描写」の3つの基本要素を理解し、それらをプロンプトに盛り込むことが重要です。具体的かつ詳細な指示を与えることで、AIはあなたの意図を正確に読み取り、理想的な画像を生成することが可能になります。
プロンプトの基本要素
1. 被写体
2. 視点や構図
3. 画風や描写
曖昧なプロンプトの例：『ファッションショーのシーン』
このプロンプトではAIは具体的な情報が不足しているため、どれも画角や内容が異なり、生成される画像に一貫性がありません。それは作りたいもののイメージ、指示内容が不足しているからです。
改善したプロンプトの例：『光が差し込むランウェイを歩く、アバンギャルドなカッティングの白と黒のドレスを着たモデル。背景には控えめな観客。』
このプロンプトでは、構図や衣装など、生成された画像に一貫性があります。
それは、プロンプト内に、どんなイメージの画像が作りたいかが、明確に指示されているからです。
4つのステップを意識してプロンプトを書く！
ステップ1 : イメージの全体を明確にする。
まず、描きたい画像の全体的な構想を明確にしましょう。「ファッションショーのシーン」だけでは漠然としすぎています。もっと具体的に、詳細な要素を考えます。
ステップ2 : 具体的な指示を盛り込む
次に、詳細で具体的な指示を盛り込むことが重要です。「光が差し込むランウェイを歩くアバンギャルドなカッティングの白と黒のドレスを着たモデル。背景には控えめな観客。」というように、どんなファッションシーンを描きたいのかを具体的に説明します。
ステップ3 : あいまいな表現を避ける
「美しいファッションショー」などの主観的な表現は避け、可能な限り具体的な言葉で指示しましょう。「光が差し込むランウェイ」「アバンギャルドなカッティングの白と黒のドレス」などの詳細な要素が必要です。
ステップ4 : コンテキストを追加する
コンテキスト（文章の前後関係）を加えると、AIはより詳細な指示を理解しやすくなります。「光が差し込むランウェイで、アバンギャルドなカッティングの白と黒のドレスを着たモデルが歩いている。背景には控えめな観客が見守っている」というような文脈を追加します。
画像生成のプロンプトの書き方のコツは...？
被写体を具体的に指定する: 描きたい対象を明確にし、AIが理解しやすい情報を提供しましょう。
視点や構図を明確にする: カメラの位置や被写体の見え方を具体的に指示して、イメージを正確に伝えます。
画風や描写スタイルを明示する: 描きたいスタイル—現実的か抽象的か、暗いか明るいかなど、具体的に示しましょう。
コンテキストと細部を具体化する: 背景やシチュエーションを詳しく説明し、全体のイメージを明確に伝えることが重要です。
これらのポイントを意識してプロンプトを作成することで、生成AIの能力を最大限に引き出し、思い通りの画像を生成することが可能になります。新しいクリエイティブな世界を楽しみましょう！
Maison AI 活用 Advisor
OpenFashion COO
上條 千恵
OpenFashion / ファッションドメインスペシャリスト大学在学中にファッションSPAで店舗オペレーションを経験し、そのままファッションの世界に。デザイナー、MD、マーケティング、EC、システム開発、グローバル新規事業開発・運営などを歴任した、アパレル歴20年のドメインスペシャリスト。組織やデジタルなどファッション業界で障害になりがちな境界線に向き合い、課題の発見から解決まで現場に寄り添いながら提供、より良いサービスを実現するのがやりがい。現在は株式会社ワールドにて、ジェネレーティブAI活用した新規事業開発のプロジェクトを担当。