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Maison AI:GAI Program参加者からみる3つの効果的活用方法

はじめに

OpenFashion 上條です。

OpenFashionでは、Maison AIを導入&活用してくださる企業や教育機関の皆様にむけて、GAI Programという生成AIセミナーと実践のワークショップを開催しています。

このブログでは、GAI Programに参加し初めて生成AIを実践された方が、その後 どのような業務にAIを活用し、効果を上げていらっしゃるかをご紹介させていただきます。

Open Fashion GAI Programとは

2023年の8月より開始し、企業では株式会社ワールド様、モリリン株式会社様 、株式会社ナルミヤ・インターナショナル様、学校では、文化服装学院様、モード学園様、杉野学園様、織田ファッション専門学校様 など、他にも数多く方々に向けて、総勢500名以上の方々を対象に実施させていただいています。

 

Maison AIの3つの効果的活用方法

参加者からのフィードバックに基づき、Maison AIの活用法として特に効果的だった3つの活用方法を紹介します。

  1. ローコード、ノーコードによる業務の自動化
  2. 不定形報告からの集計レポート作成
  3. メール・営業資料の顧客カスタマイズ

 

1. ローコード、ノーコードによる業務の自動化への活用

Maison AIにサポートしてもらうことで、知識がない人でもローコードやノーコードを活用した業務プロセスの自動化が可能になります。これにより、部署や職種を問わず、オペレーションの方法や効率が大幅に改善されます。

適用可能な部署・職種:すべての部署や職種での適用が可能。
付随して必要なスキル:新たな業務設計やオペレーションを推進できるスキル
期待できる効果:作業時間の削減(約半分に短縮)、新たな技能習得。
具体的な事例:靴職人の方が、Maison AIに業務の改善方法をMaison AIに相談しながら、その具体的効率化方法としてGASによる自動化プログラムを作成。作成したのは、スプレッドシートの入力サポート機能や、期限遅れのリマインドメールの自動送信など。これらの取り組みにより管理業務の工数が1/2程度になり、効率が大幅にアップした。VBAやGAS未経験からAIをパートナーとして挑戦することで、自分だけでなくチームで活用できる業務ツールの内製化ができた。

Maison AIのAIエージェントに、これらの技能に精通したエージェントを構築することで、自分の知らない専門分野でもどうやって取り組むか、そのアプローチや具体的なプログラミングの作成までしてもらうことが可能になります。それにより、専門知識がなくとも、新たなことにチャレンジし、技能を習得しながら改善していくことができます。

 

 2. 不定形報告からの集計レポート作成への活用

 Maison AIでは、自由書式のコメントやインタビュー結果などの不定形データの分析とレポーティングの集計が容易になります。これにより、店舗運営やブランド管理など、多様な部門での応用が可能です。

適用可能な部署・職種:クライアントおよびお客様のお声など、決まった形式でなくコメント等によって寄せられるデータを取り扱う部署や職種
付随して必要なスキル:特別なスキルは必要なし
期待できる効果:大量のデータ集計が可能になり、作業時間を約50%削減。
具体的な事例:店舗運営コンサル担当者の方が、店舗運営の覆面調査リサーチ集計結果集計にMaison AIを活用。60店舗に及ぶ膨大な調査結果を、最終レポートとしてまとめるにあたり、評価コメント等 不定形の文章でも効率よく集計でき、作業効率が大幅改善。50%程度時間短縮が可能になった。効率化できたことにより、今後さらに規模が拡大しても運用できる仕組みづくりができた。


Maison AIのテンプレートを活用することで、集計後のアウトプット形式を統一し、不定形レポートの分析が実現できます。また、AIエージェントに評価指標や評価社としての特性を組み込むことで、AIと人間の両方の視点を活かした多角的な評価が可能になります。

 

3. メール・営業資料の顧客カスタマイズへの活用

Maison AIの活用により、顧客や企業向けのメールや営業資料の内容を簡単かつ高品質に最適化することが可能です。この機能は、メールやパワーポイントを用いた接客・営業業務を行うあらゆる部署や職種に適しています。


適用可能な部署・職種:メールやパワーポイントを使用する接客、営業関連の部署・職種。
付随して必要なスキル:特別なスキルは必要なし
期待できる効果:既存テンプレートや資料の更新、品質の安定化。
具体的な事例:企業の顧客営業担当が、顧客に合わせた個別の提案資料作成に活用。また課題解決の壁打ちに使うことで、少し耳にした程度のクライアントの課題でも、気軽に改善案を考えたり提案できるようになった。短時間でクライアントの期待に合わせた資料を作成することができ、営業アプローチやコミュニケーションが円滑になった。

Maison AIでは、顧客のプロフィール、課題、および営業担当者が強調したい点を入力することで、既存の資料をさらにブラッシュアップ。これにより、顧客のニーズに合った内容を効率的に提案できるようになり、営業成果の向上が期待できます。

 

まとめ

Maison AIの3つの効果的な活用方法をご紹介させていただきました。
これらの事例は、AI技術を活用することで業務効率を飛躍的に向上させ、質の高い成果を出すことができることを示しています。

Maison AIを具体的にどのように操作して使っているかについては、後日別のブログで詳しくご紹介する予定です。

ファッション・クリエイティブ業界には、様々な業種や職種の方々がいらっしゃり、それぞれの業務に合わせた多彩な生成AIの活用方法が日々生み出されています。OpenFashionでは、AIに関する知識や活用の機会を提供することで、皆様のビジネスのさらなる成功を支援していきたいと考えています。

これらの事例が、読者の皆様にとっても、AI技術の活用を検討する上での刺激となり、新たな可能性の発見に繋がることを願っています。