Maison AI:AIエージェント×画像ジェネレートで広告画像を作ってみよう
はじめに
AI技術が日々進化する中、広告関連においてもAIの利用が革新のカギとなっています。広告におけるAI活用というと、よく聞くのはSEOキャッチコピーの最適化など多い印象がありますが、クリエイティブ制作についてはどうでしょうか? クリエイティブ制作は常に新しいアイデアを求められるフィールドですが、従来のアイデア出しや素材作成プロセスは、時間と労力をかけなければ高品質な成果物を生むことが難しいという課題もあります。本記事ではその過程を変革し、クリエイティブマインドをより高いレベルで活かすために、Maison AIを実務に導入し検証した結果をレポートさせていただきます。
インスタグラム向けのMaison AI広告を制作してみる
今回はMaison AIの2つの機能「AIエージェント」と「画像ジェネレート」を活用して、インスタグラム向けのMaison AI広告を制作しています。「AIエージェント」は今回、広告制作用にクリエイティブディレクターとして必要な情報を収集しスキル設定されており、コンセプトからターゲット設定、キャッチコピーの提案まで行うことができます。その上で、「画像ジェネレート」機能がAIエージェントの提案に基づいたビジュアルを瞬時に生成することにより、広告制作が効率的に行えるようになります。Maison AIの機能を活用してインスタ広告の画像とキャッチコピーをどのように作成したか、プロセスをご紹介します。
広告制作のプロセス
- 「AIエージェント」を作成(MaisonAI広告クリエイティブディレクター)
- 「AIエージェント」に相談し、コンセプト・ターゲット・キャッチコピーを作成する
- 「画像ジェネレート」機能でクリエイティブ画像を作成する
1.「AIエージェント」を作成する
AIエージェントとは何か?
Maison AIのAIエージェントは、事前に特定のペルソナやターゲット情報などを登録することで、AIからより特定エリアに対して有効な情報を引き出し、ユーザーのニーズに合わせた提案を行うことができる機能です。AIエージェントを活用することでAIは効率的な情報処理ツールとしてだけでなく、クリエイティビティを引き出すインテリジェントなアドバイザーとして機能します。
今回は、「Maison AIの広告クリエイティブディレクター」というAIエージェントを作成して検証します。
Maison AI 広告クリエイティブディレクターの役割設定
Maison AIでは、AIエージェントのペルソナを、添付ファイルと、テキスト入力によって設定し、固定化することができます。ここでは、AIが「Maison AIの広告クリエイティブディレクター」としての振る舞いをすることの要求として、保持スキル、役割、広告制作プロセスのさまざまな段階で的確なアドバイスを提供することなどを定義しています。
設定内容
2.「AIエージェント」に相談し、コンセプト・ターゲット・キャッチコピーを作成する
広告制作では、AIエージェントが一貫したコンセプトと明確なターゲット層の選定を支援します。ユーザーがブランドのビジョンを共有し、AIは幅広い知識とインスピレーションで様々なコンセプトを提案します。また、過去のデータを活用して最適なターゲット層を特定します。さらに、AIはターゲットとコンセプトに基づき、魅力的なキャッチコピーを生成し、クリエイティブチームとの連携でこれを洗練させることで、効果的な広告を完成させます。
3.「画像ジェネレート」機能でクリエイティブ画像を作成する
プロンプトを作成し画像生成する
コンセプト策定とターゲット層、キャッチコピーが決定した後は、次にそのメッセージを視覚化するターンです。テキストから画像生成のためには画像生成プロンプトを作成する必要があります。この部分もAIエージェントを通じて、コンセプトにあった画像生成のためのプロンプトを作成してもらいます。
AIエージェントに「こういう画像を作りたい、こういう形式でアウトプットしてほしい」などこちらから要望すると、それに答えてくれます。
次は、AIエージェントが提案してくれたプロンプトを画像ジェネレートに入力し画像生成します。
このように画像ジェネレートで生成した画像を、AIエージェントと相談しながらさらにブラッシュアップします。具体的には、配色や画像のイメージを練り直し、より効果的な広告画像を画像ジェネレート上で微調整していきます。
選択とブラッシュアップ:人間によるクリエイティブな介入
AIは豊富な着想を提案してくれますが、完璧ではありません。人間による介入が重要で、画像を選択しブランドのストーリーや感情に合わせて調整するセンスが必要です。色調調整、コンポジションの微調整など、プロンプトとネガティブプロンプトのチューニングを行いクリエイティブのメッセージ強化のためブラッシュアップを行います。
生成された画像とコンセプトやターゲットを照らし合わせて確認する
最後に、生成された画像が意図するコンセプトやターゲットにあっているかを検討し、クリエイティブメンバーはその双方のバランスを取りながら、最終的な広告素材を完成させます。このステップは、テクノロジーと人間性の共存がもたらす新たなクリエイティブの領域ともいえます。Maison AIは単に画像を生成するだけではなく、クリエイティブプロセスのすべての段階において、人間と協働しながら広告制作を一段高い次元へと押し上げます。
まとめ
業務効率化とクリエイティブ成果の向上
Maison AIの導入により広告制作プロセスは効率化し、実際にアイデア概念化、ビジュアル制作、キャッチコピー作成が飛躍的に加速しました。
AIと人間が共存するクリエイティブ制作
Maison AIの使用において、AIの提案と人間のクリエイティブディレクションの適切なバランスが重要だなと感じました。今後のクリエイティブの制作は、AI技術の進化と共にクリエイティブプロセスの効率化が期待でき、AIの大胆なアイデアと人間の感情や文化的深みを組み合わせることで、よりよい広告の制作が実現できると思っています。
今回は「Maison AIを使って広告画像を作ってみる」という検証でした。
Maison AI についてはこちらから確認できます。
ぜひみなさんも活用してみてくださいね!